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ハンス J.ウェグナー展連載企画 第7回

PP701アームチェアをご紹介させていただきます。

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1965年に発表された「PP701 アームチェア」。

当時ハンス・J・ウェグナーの作品としては珍しくスチールフレームに座と笠木だけの構造を持つ椅子である。

最大の特徴である繊細で美しい笠木は、4つの無垢材を2枚の薄い木材で寄せ木にし、

さらに十字型の「契」で結んだものを職人の手により丁寧に削り出している。

このように薄くスライスした板を削り出して、その文様を線上にデザイン化してみせたのは

これまでに“ヴァレットチェア”の背の部分のみであった。

背の部分のみであった(「契」を見せるジョイントとてして採用されたのはカウホーンチェア)

本来左右の部材を繋ぐ際に強度を高める役割の「契」をあえて意匠のポイントとして見せるあたりは

さすがウェグナーである。

このPP701はウェグナーの自邸のダイニングでも使用されており、妻のインガ夫人お気に入りの一脚でもある。

ウェグナーは自らがデザインした椅子の中でどれが一番好きかと妻インガに質問を投げかけた。

インガが答えたのはウェグナーが彼女のためにデザインしたダイニングチェア「PP701」であった。

その答えを聞きウェグナーはこう言う。

「私もこのPP701が最も好きである。なぜならインガが好きな椅子だから」と。

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ウェグナーの妻に対する想いやストーリーが込められた1脚です。

木材が背もたれと座面裏側にしか使われていないことから、素材がより引き立てられています。

全体が細いスチールで構成されている為、たとえスタッキングしても軽さを損ないません。

なんといっても背に印された十字が素敵です。。。

この椅子もエルボーチェアと共にSTYLE’S STYLE WORKSで活躍してくれました。

マホガニー材はもちろんですが、木部のブラック塗装やレッド塗装も素敵ですよ。

素材を変えてテーブルに並べてみてはいかがでしょうか。

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バックナンバーはこちら

Vol.6 Easy chair CH25

 

Vol.5 Three legged shell chair CH07

Vol.4 Kastrap chair CH401

 

Vol.3 Elbow chair CH20

Vol.2 Velrt chair

Vol.1 Peacock chair

 

 

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ハンス.J.ウェグナー展

8月3日~9月8日

場所 STYLE伊勢崎店

群馬県伊勢崎市日乃出町399-1

TEL:0270-25-2829

11時から19時まで

水曜定休日

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